前回までは、初級者向けにドリブルの基礎を紹介してきました。
今回はドリブルをもっと上達させたい!という
上級者向けのドリブルテクニックです。
NBAの試合でよく見られる「アンクル・ブレイク」は、
会場全体を沸かせるほど、華のあるプレーのひとつです。
最高のドリブラーを目指す選手にとって、
「アンクルブレイカーになりたい!」という方は多いですね。
しかし「アンクル・ブレイク」は相手チームの
ディフェンスのレベルによって成否が決まる現象であり、
勝利のために必要という技術ではありません。
ただバスケへのモチベーションを高めるために
「アンクルブレイカー」を目指すことは、ドリブルの上達に繋がります。
この記事では、「アンクルブレイク」の意味や原理、
前回の記事(一瞬で相手を抜く!ドリブルテクニック基礎)で
記載したクロスオーバーの応用をNBAの動画を参考にご紹介していきます。
「アンクルブレイク」=足首を破壊するという意味です。
ボールを持つオフェンスに対し、ディフェンスは膝を曲げて
腰を落とした状態で、相手の攻めを止めるように細目に
重心移動を繰り返して行います。
繰り返されるフェイクや切り返しに対応するために、
即座に動きに反応することが必要なため、
一瞬も足を止めてはならないのです。
しかし、要求される激しい重心移動が連続した場合、
下肢が自分の体重をうまく制御できなくなります。
下肢は筋肉の伸縮を繰り返して相手の動きに対応しようと
力を生み出しますが、相手のドリブルのリズムと合わなくなり、
体がついていかないという現象が起こります。
このとき、足首が床面を蹴ることが出来ず、
動けなくなってドライブを見送ったり、
尻もちをついて転んでしまいます。
足首がまるで壊されたかのように見えるのが、
「アンクル・ブレイク」の原理です。
――ポイント―――――――――――――――――
・行きたい方向と逆に必ず体勢を持ってくか、
ワンドリブルをすること。
・相手がコースを止めに重心を片足にかけた瞬間に
クロスオーバーで進行方向を切り替え、抜き去る。
★切り返した際、一歩目で相手の横に位置し、
二歩目で相手を抜いている状態が理想!
――――――――――――――――――――――――
アンクル・ブレイクを成功させるには、
ディフェンスが必死になることが大前提にあります。
相手の重心移動をどれだけ狂わせ、下肢に負担をかけ、
一瞬の判断で抜くことができるかです。
少しのコツを覚えたからといってすぐにマスター
できることではありません…。
基礎的な威力の高いドリブルの技術、
日々の意識と練習の積み重ねが必須です。
基礎を身に付け、努力を続けた選手だけが、
会場中を歓声で沸かせるような「アンクル・ブレイカー」になれるのです!
記事 山口
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